ニライカナイをさがして ★★★★☆
![ニライカナイをさがして (富士見ミステリー文庫) ニライカナイをさがして (富士見ミステリー文庫)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/410VZG8WNTL._SL160_.jpg)
- 作者: 葉山透,山都エンヂ
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2005/12/10
- メディア: 文庫
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読了
ロードムービー風小説と著者も言ってるとおり、実在のお店や地名が登場。
『北へ。』を思い浮かべてもらえればよいのじゃないかな。
後者は未プレイなんですけどね。
実際、これを読んで沖縄へ行きたくなりました。
今まで、行きたい、といえば北海道。
暑そうな沖縄なんて行きたくない、なんて思っていた自分なんですが、
沖縄も悪くないなぁ、なんて思ったり。
べ、別にニライカナイを探したいなんてわけじゃないんだからね!
と、独りツンデレをやってみましたが、特に意味もなく。
以下は感想なんぞをネタバレあり
物語としては、所謂ボーイミールガールってやつですな。
相手の女の子が、有名なかわいいアイドルという、まあ、お約束みたいな展開。
そんで、主人公の男の子は平凡な高校生。
・・・・・じゃなかったんだけどね。
ネタバレですけど、実は主人公が平凡な少年ではなかった、ということが個人的にイヤンって感じでした。
自分がコレで期待していたのは、主人公はそのまま冴えない普通の少年で、ってな具合だったので、個人的には残念だなぁ、と。
いや、ホント個人的な好みの話なんですけどね。
やっぱり、自分もどこかで遭遇できるんじゃないかな、と思わせてくれるような、平凡な少年のボーイミーツガールが読みたかったかもしれん。
あと1つ言わせてもらえれば、お話がありきたり過ぎたかなぁ、と。
まあ、確かに、終盤、実は主人公が・・・!ってあたりが物語のキモだったりするのかもしれないだろうけど。
ただそれが、この物語でそこまで重要なファクターになりきれてなかったように思えなかったんですよね。
物語が終盤でガーっと畳み掛けてしまって。
それに読み終えた後、グググッとくるものがなかったのも事実なんだったり。
もうひとひねり欲しかったかなぁ、と思います。
生意気につらつら書いてしまったけど、
物語を通してみれば、良作だったと思います。
★四つ。
ちなみにこれが波照間島だそうな。行きたくなるでしょ?