ニライカナイをさがして ★★★★☆

ニライカナイをさがして (富士見ミステリー文庫)

ニライカナイをさがして (富士見ミステリー文庫)

読了

ロードムービー風小説と著者も言ってるとおり、実在のお店や地名が登場。
北へ。』を思い浮かべてもらえればよいのじゃないかな。
後者は未プレイなんですけどね。



実際、これを読んで沖縄へ行きたくなりました。
今まで、行きたい、といえば北海道。
暑そうな沖縄なんて行きたくない、なんて思っていた自分なんですが、
沖縄も悪くないなぁ、なんて思ったり。





べ、別にニライカナイを探したいなんてわけじゃないんだからね!

と、独りツンデレをやってみましたが、特に意味もなく。





以下は感想なんぞをネタバレあり
















物語としては、所謂ボーイミールガールってやつですな。
相手の女の子が、有名なかわいいアイドルという、まあ、お約束みたいな展開。

そんで、主人公の男の子は平凡な高校生。
・・・・・じゃなかったんだけどね。








ネタバレですけど、実は主人公が平凡な少年ではなかった、ということが個人的にイヤンって感じでした。
自分がコレで期待していたのは、主人公はそのまま冴えない普通の少年で、ってな具合だったので、個人的には残念だなぁ、と。
いや、ホント個人的な好みの話なんですけどね。
やっぱり、自分もどこかで遭遇できるんじゃないかな、と思わせてくれるような、平凡な少年のボーイミーツガールが読みたかったかもしれん。







あと1つ言わせてもらえれば、お話がありきたり過ぎたかなぁ、と。
まあ、確かに、終盤、実は主人公が・・・!ってあたりが物語のキモだったりするのかもしれないだろうけど。
ただそれが、この物語でそこまで重要なファクターになりきれてなかったように思えなかったんですよね。
物語が終盤でガーっと畳み掛けてしまって。



それに読み終えた後、グググッとくるものがなかったのも事実なんだったり。
もうひとひねり欲しかったかなぁ、と思います。






生意気につらつら書いてしまったけど、
物語を通してみれば、良作だったと思います。



★四つ。



波照間島
ちなみにこれが波照間島だそうな。行きたくなるでしょ?